‡~出逢い~‡

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体育館に入ると ほぼみなさん 着席していて、 何故か 私とかおるだけが 目立つ。 「すいませ~ん♪」 「いいから早く座れ(笑)」 先生に笑われた。 春だとはいえ 体育館は まだ寒かった。 かおると2人 ヒソヒソと話す。 「なぁ?この横に座ってる人達なんなん?」 「ん?あ~クラブ紹介の人達やろ?」 「そうなん…。」 私達の左手に座る10人くらいの先輩らしき人達。 何気に1人1人と顔を見てしまった。 「え!?」 思わず 目が釘付けになった人。 「ちょっ、かおる!見てん!あれ…。」 ん~?と、かおるが覗き、2人顔を見合わせた。 「あの人、何部なん?」 私達の目線の先に座る 男の人。 クラスの人に茶化されながら、一生懸命紙を見てる。 どう見ても、 どこから見ても… … …… ………。 バリバリのヤンキー ですやん! 「あの人、何部なんやろ?てか、クラブしてるように見えやんのやけど(笑)」 「…剣道部やったりして??(笑)」 かおるが突っついて笑う。 「いや…、ちょっ、まぢ怖いからやめて(苦笑)」 そんな話をしていると クラブ紹介が 始まる。 バレー バスケ 卓球…。 次々と紹介が 進んで行くが 今だ 先ほどの ヤンキー 動く気配なし(´Д`;) ま、まさかな(^_^;) 「次!剣道部!2年! 高橋竜一!」 「はぁい」 目をつぶってしまった! どうかあの イケイケヤンキーにぃちゃんじゃありませんように!!! 「美樹~♪よかったね♪」 かおるが目を開けろと体を揺さぶる。 ……_| ̄|○|||。 終わった…。 これが 貴方と私の 始まりだったね。
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