177人が本棚に入れています
本棚に追加
/576ページ
体育館に入ると
ほぼみなさん
着席していて、
何故か
私とかおるだけが
目立つ。
「すいませ~ん♪」
「いいから早く座れ(笑)」
先生に笑われた。
春だとはいえ
体育館は
まだ寒かった。
かおると2人
ヒソヒソと話す。
「なぁ?この横に座ってる人達なんなん?」
「ん?あ~クラブ紹介の人達やろ?」
「そうなん…。」
私達の左手に座る10人くらいの先輩らしき人達。
何気に1人1人と顔を見てしまった。
「え!?」
思わず
目が釘付けになった人。
「ちょっ、かおる!見てん!あれ…。」
ん~?と、かおるが覗き、2人顔を見合わせた。
「あの人、何部なん?」
私達の目線の先に座る
男の人。
クラスの人に茶化されながら、一生懸命紙を見てる。
どう見ても、
どこから見ても…
…
……
………。
バリバリのヤンキー
ですやん!
「あの人、何部なんやろ?てか、クラブしてるように見えやんのやけど(笑)」
「…剣道部やったりして??(笑)」
かおるが突っついて笑う。
「いや…、ちょっ、まぢ怖いからやめて(苦笑)」
そんな話をしていると
クラブ紹介が
始まる。
バレー
バスケ
卓球…。
次々と紹介が
進んで行くが
今だ
先ほどの
ヤンキー
動く気配なし(´Д`;)
ま、まさかな(^_^;)
「次!剣道部!2年!
高橋竜一!」
「はぁい」
目をつぶってしまった!
どうかあの
イケイケヤンキーにぃちゃんじゃありませんように!!!
「美樹~♪よかったね♪」
かおるが目を開けろと体を揺さぶる。
……_| ̄|○|||。
終わった…。
これが
貴方と私の
始まりだったね。
最初のコメントを投稿しよう!