理想故の苦悩

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 あの時はこんなじゃなかった。思いついた事をキャンバスに描き、右手は休む事を知らなかった。  しかし今はどうだろう。 絵を描く事を強制されるようになってからは好きな絵を描く事も出来ず、所謂「優れた絵」を描かされていた。  その「優れた絵」は少なくとも僕の好きな絵ではなかった。
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