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愛する者に裏切られた少女…
(誰だ…?僕に語りかけて来るのは…)
悲しい…
(誰だ…?)
「夢の中だよ。アレン」
少女の声がそう言った。
「何処にいるんだ!」
アレンは暗闇に立っていた。
「見えない?それは君が目を閉じてるから」
少女はくすくすと笑った。
「僕は目を開けている!君は…一体何なんだ!」
アレンは目を開けていた。
「閉じてるよ。心の目が」
少女はそう言った。
「心の?」
愛する者に裏切られた少女は
どんな悲劇<うた>を奏でたの?
愛する者を裏切った少年は
どんな喜劇<ろまん>を語ったの?
愛する者を裏切った少年…
「貴方<アレン>は、どんな喜劇<ろまん>を語るのかしら?」
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