「浮き世でランチ」

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白い表紙。内容も、白いイメージ。「白」が、いくつかのキーワードのひとつでもあるからかな。 毎日一人でランチを食べる、風変わりな25歳の「私」。会社を辞めて、ミャンマーに旅する。 女言葉を話す幼馴染みの男友達や、神様と話す友達と「お祈りゴッコ」をする14歳の「私」。 ふたつの同じ「私」が交代で語られる。 特に14歳の方読んでて、あれ、これ綿矢りさだっけ?と思わず表紙を見ました😅 少しかぶるけどやっぱり違います。ナオコーラ。このお話は、まるでカルピスソーダ。泡が弾けて心地いいけど、白くて向こうが見えない。なんとなく心細い。   なんだか影のないお話です。暑い国の、午睡の夢のような… 陽射しの中、時々冷たく吹く風が肌をちくりと刺すように、忘れてた過去が現在を生きてる。 人は生きていくほど人に慣れ、過去から自由になっていくんだろうか?  image=136251719.jpg
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