その6

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愛が終わった後、人が選ぶのは 捨ててしまうか ともに生きるか 愛とともに生きることを選んだ人は 時には涙と傷で己を癒し 時には床に這いつくばり息をして 生まれかわっても記憶が残ることを望み、繰り返し思い出しながら自らの身体に刻みつける 何年でも待てるように  輝いてた記憶を 苦しみに変えてまで 自らの身体に与え続ける 苦しみは時の流れとともに命の一部となり 新たな生活が生まれるだろう そして人生を全うする時を待ち たった1つだけの思いを忘れないように静かに眠る 次の人生を始めてあなたを探しにいく きっと ずっと 前の人生より幸せになれるから 信じてあなたを抱きしめにいく
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