死して尚断ち切れぬ鎖はいずこへと

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ストーリー展開や構成で気になったのは後一つ。 母親が目の前で死に、両親共に殺されたショックで精神に異常をきたす、という展開が人間らしくてよかったです。 犯人を捕まえる、というのが主人公の中にあるとしても、まともな人間であれば目の前で母親が殺されたら冷静ではいられなくなるはずです。 ここで一旦精神を壊れさせ、親友とのやり取りによって自分を取り戻すという展開が、人間ドラマを描く上で重要な作りになっているかと思います。 シュウちんさんのアドバイス内容で、人前でなど泣かないのが普通でありながら思わず泣いてしまう、という場面が素晴らしかったのと同様に、この展開も人間性を描いていてとても素晴らしかったです。
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