死して尚断ち切れぬ鎖はいずこへと

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いろはで取り上げなかったのは、こういう書き方は教わるものではなくて、自分で視点のあり方を把握した上で学び取るものだと思って紹介しませんでした。 そんなに簡単に出来るものではなく、視点を意識した書き方ができるようになってからでなくては、モノに出来ない高等技術だからです。 自分もこれで書いたりしますが、いまだに視点が定まりづらくて上手く書けていない次第ですが、もしもマスター出来たとしたら、一人称と三人称のメリットを併せ持ち、さらにデメリットを排除した素晴らしい文章となるのは必至です。 プロの小説家さんでも、これが上手く出来る人はそう多くはいないんじゃないかと勝手に思ってます(笑) ミカンさんが意識しているのかわかりませんが、視点がこの「一人称よりの三人称」に近かったです。 問題なのが、やはり視点がズレでしまっていることですね。 カメラワークとは言っても、色々な人間にズームアップしていては「誰がどう思っているのか」がわかりづらくなってしまいます。 そこら辺は一人称と一緒ですね。 視点をキャラに近づけるのであれば、必ず誰か一人だけにしておかないと視点がズレでしまうということを覚えておく必要があるかと思います。 説明するだけで苦労するこの技術、あまりお勧めしません(笑) 試しに書いてみればわかりますが、視点を意識した書き方が出来ないと確実に失敗するからです。 モバ小説ではなく、出版されているプロが書いた小説というものをたくさん読み、技術を学び取るということをこなして視点の重要性を理解出来たら、というスタートラインを設定したほうが良いです。 長くなりましたが、ミカンさんの場合は視点がまだまだ三人称のほうが近いですから、あまりキャラに近付けすぎないようにする、という形を取るほうがいいかと思われます。
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