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まずは桂三対祐輔の様子から見るか。
ボクサーらしくフットワークを使ってくる祐輔。その様子を見て
「寝っ転がれば楽勝なんだけど、テメェの得意なとこで遊んでやんよ。」
真ん中に立ったまま桂三は動かない。祐輔はフットワークを使いながらジャブとストレートを繰り出す。それを受けながら
「クックックッ。確かにジャブはグローブつけてれば有効なパンチだけどよ。素手じゃあ、単なる腰の入ってねぇ軽いパンチだぜ。」
そう言って右ストレートを繰り出す桂三。それをスウェーバックで躱す祐輔。
「…なるほどな。」
更に桂三は右フックを繰り出す。またも躱す祐輔。
「テメェのパンチなんか見え見えなんだよ‼」
そう言って右ストレートを繰り出す祐輔。桂三はそのパンチをもろに食らった。…と思ったが崩れたのは祐輔だった。祐輔の右ストレートを巻き込む様に左フックを祐輔に叩きこんでいた。
「…グッバイ。チャンピオン…なんつってな。」
崩れた祐輔にボディーブローを入れてパンチの嵐。祐輔が倒れそうになるとスマッシュを叩き込み。
「…終わりだな。カウントはいらねぇだろ?やっぱ、テメェなんざキョウの敵じゃねぇよ。テメェのクソパンチなんざ見切る必要もねぇな。」
祐輔は倒れながらポケットに手を入れる、そして桂三に殴りかかる。桂三はもろに食らう。桂三が唾を吐くと血が混ざっていた。
「…フン。普通にやったら勝てねぇってのはわかったらしいな。」
祐輔はメリケンサックを使い桂三を殴っていた。
「…遊んでやるっつったけどよ、道具使うんなら別だ。キッチリしめてやっから、かかって来いや‼」
桂三にまた殴りかかる祐輔しかし、散々桂三に殴られていたパンチにキレはなく軽く桂三は躱す。そして、桂三は胸ぐらを掴みチョーパン。こいつのチョーパン痛いんだよな。崩れ落ちる祐輔。
「…テメェなんざカウントを取る価値もねぇ。醒めてたキョウでもこんくれぇじゃ倒れなかったぜ。格付けはすんだ。テメェはキョウの足下にも及ばねぇ。」
言い捨てる桂三。かっこいいじゃねぇか。
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