再会②            ~京祐の章~

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次は定治対武の様子を見てみるか。   「空手家とやんのは初めてだな。楽しませろよ。」   武は定治と一定の距離をとったままローキックを叩きつける。それで勝てるんなら俺も苦労しないな。   「…つまんねぇな。」   そう言うと定治はローキックに膝を合わせ始める。   「空手家‼空手は一撃必殺を目指すんだろ?テメェのローキックじゃ無理だ。」    やがて武の脛が割れる。こいつはどんな膝してんだよ。そして、武は上段回り蹴りを定治に叩きこむ。しかし、定治は首を左右に振り。   「空手家っつうから期待してたんだけどな。キョウのがいい蹴りしてんぜ。」   そう言うと定治も上段回し蹴りを繰り出す。武は当然の様にガードするが、勢いは止まらない。クリーンヒット。この馬鹿力。崩れ落ちそうな武に正拳突き。吹っ飛んでいく武。   「つまんねぇな。醒めてたキョウのが歯応えあったぜ。」   その言葉に倒れそうな武は背中から砂の詰まった棒を取出し殴りかかる。その棒をもろに食らい頭から血が吹き出す。その血を舐めて定治は   「ククッ。遊びの時間は終わりだ。道具使うんならぶっ潰すからな。」    こいつ何なんだ。勝てる気がしねぇよ。  「やれるもんならやってみろや‼」   そう言って定治に殴りかかる武。またももろに食らう定治。何でわざわざ。   「ちったぁキョウの痛みも味あわねぇとな。まぁ、万分の一も味わえてねぇけどな。」   別に肉体的な痛みは全く味わってねぇけどな。定治は正拳突きを繰り出す。   「一撃必殺‼ドッカ~ン‼」   全力でぶん殴る定治。痛てぇぞこいつの本気パンチは。人ってこんな飛ぶんだな。倒れたまま痙攣し始める武。   「ワンパンかよ。キョウは五発は受け切ったぜ。やっぱテメェはキョウの足下にも及ばねぇ。クソが‼オメェとは遊べねぇ。」   おかしいよこいつ。俺も遊べる自信ないぞ。
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