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まだ突っ立ってる喜一に主犯格の野郎が殴りかかる。
「んだよ‼喧嘩もした事ねぇピタリ野郎かい‼」
ヘラヘラしながら、喜一に殴りかかる。もろにくらう喜一。避けようぜ。
「よぉ喜一。何やってんだよ。いくら喧嘩した事ねぇっつっても殴られたら痛てぇのはわかんだろ‼避けろよ。」
喜一にゲキを飛ばす定治と清志。
「オメェ等‼そんな余裕あるのか⁉」
うん。あるよ。ゲーセンの五人よっかは強かったけどね。
「オメェ何言ってんだ?余裕ってよか、暇でしゃあねぇんだけど。」
退屈な感じで清志が言うと、そいつは慌てて周りを見回す。気付くの遅いよ。そいつの仲間は全員倒した後だった。
「オメェもやっちまいてぇけど、そこは喜一の喧嘩だからやめとくわ。」
「…何だよ。何でこんなゴミ野郎の為にそこまですんだよ‼」
…ゴミだぁ?
それはタブーだぜ。
「…おい‼このチンカス‼喜一の何がゴミだ‼喜一がテメェに何したよ?俺は昔ゴミだったけどよ‼今のテメェと喜一どっちがゴミだ‼でけぇ声で言ってみろ‼」
そう言っている俺の様子を見て
「キヨシ‼キョウが前の目に戻りかけてんぞ‼」
確かにな。今の俺はヤバイかも…。
「喜一‼とっととやれよ‼オメェだってキョウを昔に戻したかねぇだろ?」
俺を羽交い締めにしている清志に言われて喜一も決意を固めたようだ。
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