初体験            ~日出男の章~

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まぁあまり気にもせずに、いつもの様に二人でカブを転がして遊んでると、   「オメェ等か⁉最近ここでバイクで遊んでんのって‼」 …バイク?カブの事かな? 「…だったら何だよ?」 おいおい、ヒデくん。穏便にな。 「オメェ等が、ここでバイクで遊んでっから、みんなここで遊べなくて困ってんだよ‼」 それは申し訳ない事をした。確かに俺等が悪い。 「だから、迷惑料よこせや。」 …ん?…何だよ。チンカスか。とはいえ、2対6じゃ不利だな。 「…キョウ。逃げんぞ。」 おっ。流石だな。冷静な判断だぜ。とりあえず、足止めしとくか。 「…テメェ等こそ、こんなとこにゾロゾロたまってんじゃねぇよ‼目障りなんだよ‼迷惑かけてんのはどっちだ⁉」 とりあえず、凄んでおいてみる。 俺に注目が集まってる間に日出男がカブにまたがり、発進させる。 そのカブに飛び乗って走り去る。
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