10人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
そのまま逃げ切りたいけど、それじゃおもろくないよな。
俺と日出男がニケツしたカブが豪快にすっ転ぶ。
「バッカ‼キョウ‼勢いよく飛び乗り過ぎだず‼」
飛び乗ったら二人揃ってカブの下敷きになる。
…つ~か、結構なピンチじゃね?
カブの下敷きになったまま六人に囲まれる。せめて下敷き状態を何とかしないと…。
「さっきは上等な口聞いてくれたじゃねぇか。」
ん~と、参ったなぁ。この状態じゃ何の反論もできないな。
「オメェ等、そんな事よりあの太陽を見てみろよ。」
…ヒデくん?
六人が太陽を見る。
「…今だキョウ。」
…成る程。ナイス‼
太陽を見てる間にカブをどける。重てぇよ‼
「眩しくて何も見えねぇよ。」
六人がこちらに注意を戻す。その頃には俺と日出男はカブからは脱出していた。
最初のコメントを投稿しよう!