初体験            ~日出男の章~

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そのまま逃げ切りたいけど、それじゃおもろくないよな。 俺と日出男がニケツしたカブが豪快にすっ転ぶ。 「バッカ‼キョウ‼勢いよく飛び乗り過ぎだず‼」 飛び乗ったら二人揃ってカブの下敷きになる。 …つ~か、結構なピンチじゃね? カブの下敷きになったまま六人に囲まれる。せめて下敷き状態を何とかしないと…。 「さっきは上等な口聞いてくれたじゃねぇか。」  ん~と、参ったなぁ。この状態じゃ何の反論もできないな。 「オメェ等、そんな事よりあの太陽を見てみろよ。」 …ヒデくん? 六人が太陽を見る。 「…今だキョウ。」 …成る程。ナイス‼ 太陽を見てる間にカブをどける。重てぇよ‼ 「眩しくて何も見えねぇよ。」 六人がこちらに注意を戻す。その頃には俺と日出男はカブからは脱出していた。
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