月に写る影は人の心

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二人と一匹はワイワイガヤガヤとおもう存分月見を楽しんだ   兎「あんたらナイスだったぜぇ♪じゃぁな月に戻るっさぁー」   女「えぇ~もう行っちゃうのぉ~??」   男「やられたらやり返すが基本やしな!月に帰ってボコボコにしたれぇー!!」   兎がクルッと一回転した すると、月にむかってキラキラ光る階段があらわれた   兎「またな!楽しったぜ!兄弟♪」   そう言って階段に足をかける   ドスン!!   兎の足は階段を擦り抜けた そのまま顔から地面に落ちる   二人は大爆笑   男「さすが兄弟!空気読んどる」   兎は何度も足をかけるが、その度に擦り抜けて落ちる   女「やりすぎわ空気をわるくするよぉ~」   なぜ、のぼれないかわからない兎はイライラして、こう言いはなった   兎「じゃ!おまいさんがやれよ!クソ女!!」   女「わーい♪クソ女行きまぁす~」   男「やれやれぇ~クソ女♪」   女はウサギのようにピョンピョンのぼっていく   兎は唖然とした   男はすごく楽しそうに応援している   やがて女は小さくなっていく、月にシルエットが一つ加わった   兎「あぁーーーー!!!!この光の階段は心の清らかな人しかのぼれないんだったぁーーー!!!」   男「へへん!俺の女は世界一だぜ!月の砂とか持って帰ってきてくれないかなぁ~」   そして朝陽が差し込んでくる   光の階段は徐々に消えていった   月も見えなくなった   男と兎は事態の重大性にようやく気付いた   男「あいつ帰ってこねぇーーよぉーー!!」   兎「俺帰れねぇよぉーーー!!」   その日以来、月には、一人と二匹が楽しそうに遊ぶ姿がうつるようになった              完
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