35人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
―――――
リリス
「ご苦労様でしたシェイド。…それに、お帰りなさいアルフェイド。」
(微笑んで迎え入れる)
アルフェイド
「リリス様の指示なく勝手な行動をとってしまい申し訳ありません…。
長期に渡るスパイも何の成果もなく、我が国を危険に晒すだけになってしまいました。」
リリス
「いいえ。
これも貴方の優しさ故の結果です。
私は誇りに思いますよ…
二人の少女を救ったのですから。」
シェイド
「そうだせ?それにこれ以上エターティアにいたら兄貴が危ねえからな。」
結愛
「貴女はエターティアと敵対するフェアーリの王女、リリス様…?」
憐
「私達を連れてきたりして何のつもりですか?」
シェイド
「ま、ストレートに言うと俺達の勢力に加わらないか、ってことだ。」
憐
「つまり、仲間になろうと?」
シェイド
「そういうこと。
お前らだってエターティアに復讐するつもりなんだろ?
たった二人で奴等に挑むよりも、国に付いて戦った方が有利になるだろうし。」
結愛
「……でも、私は…」
憐
「結愛、大丈夫だよ。
この人達はエターティアを潰すとか、そんなつもりはないと思うから。
だからこの人たちに付くことは、結愛の目標に繋がるはず…」
結愛
「憐…ありがとう。」
結愛M
「私の夢もちゃんと理解してくれている。
だから例え憐の目標がエターティアを滅ぼすことでも、私は一緒にいたいと思うんだ。」
リリス
「さぁ、答えは?」
結愛
「…私達を、仲間に入れてください。」
ナレーション
「物語は少しずつ、
エターティアとフェアーリの最終決戦へと向かっていた。」
―――――――2章End.―
最初のコメントを投稿しよう!