―第2章―

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――――― リリス 「ご苦労様でしたシェイド。…それに、お帰りなさいアルフェイド。」 (微笑んで迎え入れる) アルフェイド 「リリス様の指示なく勝手な行動をとってしまい申し訳ありません…。 長期に渡るスパイも何の成果もなく、我が国を危険に晒すだけになってしまいました。」 リリス 「いいえ。 これも貴方の優しさ故の結果です。 私は誇りに思いますよ… 二人の少女を救ったのですから。」 シェイド 「そうだせ?それにこれ以上エターティアにいたら兄貴が危ねえからな。」 結愛 「貴女はエターティアと敵対するフェアーリの王女、リリス様…?」 憐 「私達を連れてきたりして何のつもりですか?」 シェイド 「ま、ストレートに言うと俺達の勢力に加わらないか、ってことだ。」 憐 「つまり、仲間になろうと?」 シェイド 「そういうこと。 お前らだってエターティアに復讐するつもりなんだろ? たった二人で奴等に挑むよりも、国に付いて戦った方が有利になるだろうし。」 結愛 「……でも、私は…」 憐 「結愛、大丈夫だよ。 この人達はエターティアを潰すとか、そんなつもりはないと思うから。 だからこの人たちに付くことは、結愛の目標に繋がるはず…」 結愛 「憐…ありがとう。」 結愛M 「私の夢もちゃんと理解してくれている。 だから例え憐の目標がエターティアを滅ぼすことでも、私は一緒にいたいと思うんだ。」 リリス 「さぁ、答えは?」 結愛 「…私達を、仲間に入れてください。」 ナレーション 「物語は少しずつ、 エターティアとフェアーリの最終決戦へと向かっていた。」 ―――――――2章End.―
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