少女は僕に雇われる

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僕は 僕自身の過去を総理さんに話した 「…子供の頃にですね 父さんの大事にしてた 鉢植えを割っちゃったことがあるんですよ 調子乗っててガチャンと 真っ青になりましたね 当時は父親って絶対でしたから…… 怒られる! って思って 謝っても許してくれない! って怯えて 脱兎の如く逃げました 半分家出みたいに もう自分は許されない 家には帰れないんだって 公園でブランコ乗って 暗くなっても ベソをかき続けて もう駄目だ ………って。」
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