55人が本棚に入れています
本棚に追加
/115ページ
総理さんは目を剥いた。
信じられないといった表情だ。
「では……君は
『許してくれる』と
言うんだね
我々を
ヤバいさんを
そしてこの一件は落着した と
理解していいのだね?」
僕は当然の様に
「はい
仕方のない事ですよ
多分」
その瞬間である。
総理さんの笑顔が眼球を通して脳に侵入する。
しわだらけの頬の肉皮を吊り上げ。この世全てを見限って捨てたような目。
その総理さんは、まるで総理さんではなかった。
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
まるで魔界の軍団長のような口振りで、総理さんは言った。
「と
いうことは
『第二の本題』がとても話しやすくなった
¨¨¨¨¨ ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
感謝する」
僕は唖然とし
肺から喉を通して。
「………
…………え?」
という、雑音を流した。
最初のコメントを投稿しよう!