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牛乳
かぼちゃ~かぼちゃ~
おれの好きな子かぼちゃ好き~
かぼちゃみたいな丸い顔~
一緒にいる時間が伸びた分、俺のテンションは高かった。なんせかぼちゃの歌を心の中で大熱唱しているくらいだから。
「気持ち悪い」
「なんだ、ぐっ具合わりぃのか!?」
「だってにやにやしてるんだもん。気持ち悪いよ。」
さっきからずっと一人で笑ってるし…。
「うっうるせっ!じゃあ次の質問は……」
「あたしのはもういいよー。孝介くんのこと教えてよ。」
「俺!?俺はつまんねーからいいよ。」
「ずるいっ。」
「花の好きな飲み物は?」
強引に話を進める俺に、花はまた口をとんがらせている。こんなにも心が弾んで、ドキドキして、でも落ち着ける時間は初めてだ。ずっとこーしていてー…。
「花花って何回も言わなくていいよ。」
「いいから、花の好きな飲み物は?」
「牛乳……」
「だと思った!いっつも昼休み飲んでるもんな?たまに朝も飲んでるし。やっぱそーだったかぁ」
満足げな表情をしている孝介に対し、不信感たっぷりな目線を送る花。
俺はあわてて追加した。
「牛乳飲んでる奴あんまいねーし、目立つんだよ!」
質問の一つ一つにそんなオーバーリアクションしなくても…
わっかんないなぁ。
「じゃあ次は…」
「次は孝介くんが答える番!」
「いいってば!」
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