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あの降って湧いたような悪夢のような一日が終わり幽霊二日目を迎えた。
昨夜、家族は無言のまま病院から俺の体を自宅に移した
美江はしばらく霊安室に居たあとアパートに戻ったようだ。
友達の英司は病院に着き俺の顔を見るなり叫んでいた そして、英司の連絡により友達のほとんどには俺の死が伝えられた。
人が死ぬ情報と言うのはいがいに浸透が早いもんだ
あまり付き合いのない人の耳にまで次の日には入っていた
人によっては「友達の友達なんだよ」とか 俺の事あまり知らない人まで話のネタに「いいやつだった」とか言う人まで出てくる
二日目を迎え俺は、働く事も遊ぶ事も出来ない体でただ家の中を彷徨っていた。
今日は親戚や知人が顔を見にくるだろう
まだ俺の死を受け入れられない両親には人が来れば来るほど辛い事だろう…
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