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貴女を一目見た瞬間
恋に堕ちました…一
この腕で包み篭めそうな小さな体躯
濡れ羽の様な黒い髪
溶ける蝋の様に白い肌
色の無い貴女のそこだけ艷(いろ)を透いたかの様な真紅の唇
全てが僕を刺激した
でも1番好きなのは強い瞳
そしてそれに比例(に)ない僕と同じ匂い
「あぁ…貴女は同じなんだと…」
気付いた時にはもう…貴女だけ……
僕の恋人
貴女の恋
貴女の恋人
僕の恋
繋いだ契(て)は解け
握った悔(て)は空を掴む
僕たちだけが気付いた違和感は僕のせい
君の不機嫌、悲しみ、苦しみ…
全てが僕のせいならば…
それすら僕の望
君の喜びも僕が要なら
それこそ正に僕の喜び…一一
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