幸せな時間

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 帰りは、ふたりにしてあげた。 輝とあたしはクレープを食べに行こうって事で、教室を後にした。 「良かったね、輝!!」 「うん。」 「輝が割って入った時にはどうなるかと思った。」 「騙したままは良くないだろ。」 その通りだね、輝が正しい。 あたしは言い訳を探していた。 全く、逃れようとしていたなんて、恥ずかしくて物も言えないよ。 言ってるけど。 「お前の言う通りにしたんだから、クレープ奢れよ。」 「ええ-。」 そんなの酷いよぅ。 でも、逆らえないあたし…。 「どのクレープ?」 「チョコバナナ。」 「はいはい。」 仕方なしに、輝にクレープを奢ってあげた。 輝は決まってチョコバナナ。 あたしはその日その日で変えるけど。 「あ、クリームついてる。」 「ふぇ?」 輝があたしの口元を舌でさらう。 「取れた。」 ニカッと笑って言う。 あたしはその仕草に、笑顔にノックダウン。 格好良すぎ。
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