3人が本棚に入れています
本棚に追加
寝惚け眼の塔子を連れて、あたしたちは食堂に向かった。
4人掛けのテーブル席に、塔子と輝と、輝のルームメートの窪田 雅史(クボタ マサシ)とあたしが座る事が日課になっているの。
「美亜、遅いぞ。」
輝が拳骨で頭を殴る。
「痛い、痛いってぇ。
塔子が起きなかったんだも…。」
「人のせいにするのか。」
雅史が呆れたように言う。
むー、男子ふたり組には美亜は敵わないのです。
「あー、目ぇ覚めた。」
と、塔子。
「塔子、今起きたん?」
「うん。
輝、美亜の事、殴る程好きなんだね。」
「まぁね~。」
あたしは恥ずかしくて、絶句した。
最初のコメントを投稿しよう!