プロローグ

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 朝食を終えたあたしたちは、そのままクラスに向かう。  だらけたネクタイ。 短めのスカート。 紺色のブレザー。 女子はこれが学生ファッション。 男子は腰パンのスラックスだけどね。  進学校だけど、制服には甘いのです。  クラスに行くと、友達が沢山。 でも、あたしは彼氏の輝にベッタリ。 輝は嫌がってなくて、あたしの話に耳を傾ける。 相槌を打ったり、意見したりしてくる。  あたしも輝の話を聞く。 昨日、雅史があーした、こーした。 殆んどが愚痴半分の雅史の話。 それだけ仲が良いって事なんだろうね。  あたしも塔子の話がメインだし。 やっぱり、同じ部屋の人の話は盛り上がる。  人生は薔薇色だって、誰が言ったかは分からないけど、本当に薔薇色だった。 キラキラして、1日1日がとても大事だった。 嘘じゃないよ。
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