服ト人形ト…貴方ト

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服ト人形ト…貴方ト

「……どの服が良い? 君が好きなのを決めなさい。」 幾つもの服達を、そっと人形に渡す私。 「す…き…?」 「君は男と言う器に魂が宿っている。 彼に会いに行くには… 不適切な服装なんだ。 無知なアリス。」 人形は、相変わらず清らかな瞳で私を捕らえる。 愛しいアリス…。 君には、彼の側にいてもらわなくてはいけない。 私の肉体となる… 彼の側に。 「これ…。」 無表情なアリスは、黒い服を引き摺り出す。 「今が不適切…。 白の反対なら… 適切…?」
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