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「愛しのアリス。
おいで。
着替えよう。」
呼び掛けに応える様に、黒い服を片手に駆け寄るアリス。
一歩…
また一歩と進む度に揺らぐワンピース。
「可愛いよ。
アリス。」
「…?」
この無垢な瞳に…
私は苦笑する。
そこに映っている私は…
記憶から無くなると知っているから。
「ここにお座り。
愛しのアリス。」
青年は誘う様に、アリスをベットに座らせる。
「彼が喜ぶように…
着飾ろう…アリス。」
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