序章

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桜が舞う頃 また会いましょう―― 黒い炎の中には桜が咲き 大地には白い雪がつもり 森が真っ赤に染まっても 忘れはしない 城下を見渡すあの雛(ヒナ)のように たとえ全てが無に孵(カエ)っても 私達は再び巡り会い 新たな物語を紡ぎ出すだろう 抜け出すことの出来ない 後悔の闇の中 何度あなたを呼んだだろう 何度あなたの手を離したことだろう 幾度も繰り返される時空の中で いつも問いかける いつになったら終焉(シュウエン)を迎えることが出来るのかと
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