~白~

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近付いていくと、はっきりと黄色の屋根の小屋が見えてきた。 「黄色の屋根……ということは魔女がいるってことだよな」 緊張で額から汗が流れるのを感じる。 トキは先ほどから感じる、嫌な気配を気にしながら辺りを見渡す。 「なあ、入るのか……?」 マダランがトキを振り返り尋ねた。 トキはニヤリと笑う。 「ここまで来て帰るのか?」 トキは、森に入る前にマダランが言った同じセリフを返した。 「……そうだな。よし。行くか!」 マダランがそう叫ぶと、ヨットとカリンも怯えながらもうなづく。 その時…… ドンッ!!!!!!!!!!! 大きな音をたてて魔女の小屋のドアが開いた。
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