288人が本棚に入れています
本棚に追加
近付いていくと、はっきりと黄色の屋根の小屋が見えてきた。
「黄色の屋根……ということは魔女がいるってことだよな」
緊張で額から汗が流れるのを感じる。
トキは先ほどから感じる、嫌な気配を気にしながら辺りを見渡す。
「なあ、入るのか……?」
マダランがトキを振り返り尋ねた。
トキはニヤリと笑う。
「ここまで来て帰るのか?」
トキは、森に入る前にマダランが言った同じセリフを返した。
「……そうだな。よし。行くか!」
マダランがそう叫ぶと、ヨットとカリンも怯えながらもうなづく。
その時……
ドンッ!!!!!!!!!!!
大きな音をたてて魔女の小屋のドアが開いた。
最初のコメントを投稿しよう!