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「うわっ!」
「ひっ!」
「……や……だぁ!」
「びっくりした」
マダラン達は驚いて歩く足を止めた。
しばらく立ち止まり様子を窺う。
しかしドアはあいたまま、中から魔女が出て来る気配はない。
心なしかまわりの森の暗さが深さを増した気がした。
風もないのに木々が揺れる。
「いやぁ……」
カリンも半泣きになりながらトキの後ろに隠れた。
すると、白い霧のような煙が魔女の小屋から溢れだしあたりを包み込み始めた。
「何だこれ……」
木々も先ほどよりも強く揺れ動く。
「……!!」
トキは後ろから異様な気配を感じ、勢いよく振り返った。
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