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茜の瞳は光があたると吸い込まれそうなほど鮮やかな橙(ダイダイ)色になり思わず見とれるほどだった。
トワは自分のこげ茶色の瞳と比べて、いつもその鮮やかさを羨(ウラヤ)ましく思っていた。
「ふん。私は人より少しオリジナルなだけです」
茜は歳のわりに大人っぽい顔でトワを見つめて言った。
「へぇ~。ものはいいようだね」
「見習って下さい」
相変わらずの茜の突っ込みにトワが笑うと茜もつられて微笑(ホホエ)んだ。
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