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◆ ◆ ◆
「………………――」
「………………――!!」
「…………さ……ま!!」
「……トワ……さま!!」
「……トワ様!!」
トワは自分を呼ぶ声と、頬を軽く叩かれた痛さで目を覚ました。
頭がぼーっとして体が重い。
「そろそろ起きてください。準備が一通り終わりました。どうぞお鏡の前でご確認を」
見知らぬ老女が無表情でトワの上体を無理やり起こした。
「あなた……誰? ていうか体……すごく重い」
「寝ぼけないでください。暁です。早くお鏡の前にお願いします」
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