結婚

10/20
前へ
/145ページ
次へ
トワはまだはっきりしない頭で言われるままベットからおり、暁が持ってきた全身鏡の前に立った。 「うそ……!!」 大きく胸元のあいた白いドレスとレースのついた手袋。 化粧はナチュラルに、そして髪は片側に高く結われ後れ毛が首の細さを強調していた。 ドレスの所々にほどこされた赤のビーズの装飾が光を反射しキラキラと輝いている。 驚くほど着飾られた自分の姿にトワは言葉を失った。 誰……? ていうかなんで? 見慣れない自分の姿にトワの頭はしだいにはっきりしてきた。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

288人が本棚に入れています
本棚に追加