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「──……こうして、この世界の神は滅び、アミディラは残された神の子・レジェード達のものとなった」
そう読み上げると男は本をパタンと閉じ、静かに眼鏡を手に取り目頭を押さえた。
一人で使うには少し広すぎるくらいの豪華な造りの部屋。
床にはフカフカの絨毯が敷かれ天井には小さめのシャンデリア。
窓の外は真暗で時計を見ても午前2時と夜遅いことがうかがえる。
この貴族のような、どこか厳格な雰囲気を醸し出している男の前には青年が一人立っている。
成人したばかりくらいのまだ初々しさが残る青年で、先程からしっかりと『気を付け』をしている。
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