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「入れ」
男がそう言うと一人の兵士が扉を開け、二人に向かって敬礼をし中に入って来る。
青年は道をあけ壁側に寄った。
「これは……イング少佐もご一緒でしたか」
「用件はなんだ」
兵士は男の方に向き直り敬礼をしたまま口を開く。
「ミディアス大佐、天使サージェスの表皮より黄泉の光を確認。間もなく預言が始まるものかと思われます……それと、魔女ガージェがお呼びです」
「すぐに向かう。退がれ」
兵士が立ち去った後、男、ミディアス・ガレッツは眼鏡をかけ直し立ち上がると、扉の近くで待っている青年、イング・コルストンの所まで来る。
「歩きながらで構わんな」
「仰せのままに」
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