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私と本気で付き合う人なんて、いないと思ってたもん。
葵は遊びじゃなかったの!?
―――――ドンッ!!
「痛ってーなぁ…。」
『ごめんなさい…。』
人に、ぶつかってしまった。
最近よくぶつかるなぁ…。
「おっ!芽以じゃん!」
「どーしたんだよ~?急ぎ?」
隣の学校の…。
不良君たちだった。
ニヤニヤ笑いながら。
三人で、私を取り囲む。
『ごめん。ちょっと急いでて。』
「オレらと遊ばね?」
一人が私の肩に手を置いた。
『ごめん。また…。』
「良いじゃん。」
!?
グイッと腕を掴まれて、近くの店の方へ引っ張られる。
『やめてっ!ちょっと!』
出来るだけ、大声で言う。
「うっせ~なぁ…。」
一人が不機嫌そうにチッと舌打ちする。
その時。
私の足元がぐらついた。
……。
ヤバイ…。
貧血………。
こんな時に……。
だんだん意識が薄れて。
………。
誰か………―――――。
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