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『私ん家。ありがと…助けてくれて。』
「いや。」
『もう会うことないかもね。』
「同じ学校なんだし、また会うだろ。」
『いーの!じゃあね。』
家の階段に足を掛ける。
「待って!芽以。」
大地が私の腕をぐいっと引っ張る。
『エッ!?何?』
それから。
小声で。
私だけに聞こえるような声で。
「初めて自分からキスした相手は、芽以だよ。」
って言った。
そして。
「じゃ。ばいばい。」
ニッと笑って。
歩いて行く。
…?
今…何て…?
.
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