seven

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『私のために…振ったの?』 「誰のために振るんだよ。」 『大地ぃ…。』 自然と涙が溢れてきて。 私は大地に抱き着く。 大地も私の背に手を回して。 自分のほうへ、ぎゅっと私を引き寄せた。 「もうちょっと、気をつけろよ。」 『うん。ごめんね。』 「好きだよ…芽以。」 『私も…。』 「オレ実は…学校でお前のこと見てさ、一目惚れだったりするんだ。まぁすげー最近だけど。」 『マジで?』 「うん。」 大地って…。 なんか…。 全然思ってたより良い奴…。 大地の初めての彼女。 私の初めての彼氏。 私のために。 私を振って。 私を心配して。 私に告ってくれて。 私…幸せだよ。 すごく嬉しいよ。 こんなに私のこと、ちゃんと想ってくれる人。 大地だけだよ。 ほんとに大好きだよ…。 .
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