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『私のために…振ったの?』
「誰のために振るんだよ。」
『大地ぃ…。』
自然と涙が溢れてきて。
私は大地に抱き着く。
大地も私の背に手を回して。
自分のほうへ、ぎゅっと私を引き寄せた。
「もうちょっと、気をつけろよ。」
『うん。ごめんね。』
「好きだよ…芽以。」
『私も…。』
「オレ実は…学校でお前のこと見てさ、一目惚れだったりするんだ。まぁすげー最近だけど。」
『マジで?』
「うん。」
大地って…。
なんか…。
全然思ってたより良い奴…。
大地の初めての彼女。
私の初めての彼氏。
私のために。
私を振って。
私を心配して。
私に告ってくれて。
私…幸せだよ。
すごく嬉しいよ。
こんなに私のこと、ちゃんと想ってくれる人。
大地だけだよ。
ほんとに大好きだよ…。
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