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もう駄目だ。生きていたって苦しみだけだ。人間なんて生まれた時点で人生が決まってる。どうして俺はこんな性格なんだ。これから先…死んだ方がいい。
俺はガス焜炉からガスを流し部屋の中に充満させた。
これに火を付ければ引火して爆発する。
でもこんなんでいいのか。俺の人生はなんて脆いんだ。今まで充実した体験をした事があるだろうか。耳が乾燥土のようにボロボロと崩れていくようだ。
でも良いじゃないか、死んでも。死ぬのも人生の選択、俺は死ぬ。"無"の状態で死ぬんだ。
俺はマッチ棒を取出し、火をつけようとした。
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