エピローグⅢ

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「おかえり」 アレスと別れ、仲間達の元へ戻ろうとすると既にリーアが出迎えに来ていた。 「アレスさん居た?」 「あぁ…」 「――そう」 然程興味も無さげにリーアは答えた。 「…もうすぐだよね?」 リーアは傍らに寄ると小声で訪ねた。 俺は黙って頷く。 「私は…大丈夫かな?」 心細げにリーアは呟いた。 「ちゃんと戦って…ちゃんとみんなの役に立てるかな…」 「心配するな」 俺は彼女の頭に手を当て撫でてやった。 「お前には何も期待していない。だから何も心配するな…」 「フロスト…」 「頑張らなくていい、ただ無理だけするな」 「ほんと…なんの期待もしてくれないんだね」 くすぐったそうに、そして満足そうにリーアは呟いた。 「――あぁ、期待なんてしない…」
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