エピローグⅠ

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エピローグⅠ

 例えるなら違和感。 拭い切れない違和感。 不快で不快でたまらない。へばり付き絡み付き、決して離れない。 違和感に精神を侵食され、狂いそうになった時、誰かが『音』の名を呼んだ。 その時思った。 きっとこの『音』は自分なのだ。 と。 だから疑いもせず俺は『音』になった。『音』の名になった。 その瞬間あの違和感は消え失せる。 それは解放、そして始まり。
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