真夜中の訪問者

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 部屋、広すぎ…。  部屋に入った時の感想である。    ドアを開けると正面にベランダに出れる大きな窓があり、左に天蓋つきのベッド。その足元には化粧台と全身を写す鏡が並んでいる。右側、隣の部屋へ行けるドア側には暖炉とソファが置いてある。  決して広くはないのだが…  私には広すぎ。      まっ、いっかぁ~!  慣れるでしょう。  棚を貰って薬草を置けれるし、暖炉の前で作業出来るし♪    性格である……  コツ!  ンッ?  窓に風が当たった。          部屋をぼっ~と眺めているとルーラ付きの召し使いエレナが飲み物を持って入ってきた。    「エレナ、今日はもういいわ。ありがとう。」    もう、やってもらうことはないので終わってもらおうとしたら、えっ?って顔をされた。  どうも都での、ある程度の位を持つ家族は身の回りのことは召し使いにやつてもらうみたいだ。    「明日の服?隣の部屋から適当に着るからいいわ。」  それくらい自分でするわよ…    自分のことは自分でするわよ。っと少しへきえき気味。      今日来たばかりなのに        
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