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俺はそう考えていた
いや、考えているが正し言い方だな
なんて考えながらベットで寝ている男、そうそいつがこの話の主人公、岩撫 友。
友と名付けられながらも友の数0、自分自身そんなものいらないと豪語していた。
そんな彼はこれから自分の身に起こる事態をわかるはずもなく、深い眠りに落ちていった。
朝、とても眩しく感じ彼は目覚めた。
まだ重たい瞼を無理矢理押し上げ目にした物は・・・
地平線ができるほど広い草原だった。
「・・・何処ここ?」
誰しも始めに言いそうな極普通の質問を空を投げ掛けながら立ち上げる。
彼は俗に言う都会っ子だ。故にこんなところ初めて見る。彼は興奮して走り回る。
が、10分もしない内に
「飽きた・・・」
この始末である。
「そもそもなんでこんなとこに投げ出されてんだよ。」
答えが見つかるはずもなく、彼はとぼとぼ歩きだす。
だが、歩けど歩けど見えるのは草原と地平線、たまに視界に入る蝶を珍しく眺めたのも始めの2回まで。
人間嫌いの友君もそろそろ人が恋しくなったご様子。
歩き疲れその場に座りこんだ。
ふとポケットに手を突っ込む。
「ん?」
手紙だ。
開き読み出す。
差出人は両親だ。
「友へ、これを読む頃にはきっと大草原の上でしょう。あなたは人を嫌いすぎます。きっと都会で育ったせいでしょう。よって、田舎に送ることにします。おじいちゃんおじいちゃんによろしくね。」
読み終えるやいなや、
「はぁ?わけわかんない。これだから他人は信用できないんだ。そもそも自分の子供をほおりだすかっての。」
なんて愚痴りながら、その場に寝転ぶ。きっと疲れがどっと出たのだろう。彼はそのまま寝てしまった。
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