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出会い
それからどれぐらい下っただろう
そろそろ朝だな
友は携帯の時計を見ながらそう思った。
もう麓の村についてもいいのに・・・
疲れが溜まってきた友。
吊り橋にさしかかった。
「下を見るな。下を見るな。下を・・・」
見るなと言っても見てしまうのが人の性。友も例外ではなかった。
たちまち足がすくみ、吊り橋の真ん中で止まってしまった。
意外と小心者の友なのでした。
どうすることも出来ず、ふと横を見ると、遠い山々の間から大きく赤々とした朝日が昇っていた。
柄にもなく感動していた友に、いきなり後ろから衝撃が走った。
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