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とある研究機関、俗称"黒い歴史〟の本部。
設立されてから間もない組織なのか、膨大な量の張り紙のしてあるダンボールがそこかしこに置いてあった。
入り口から、中年の男性が入ってくる。大事そうに何かの入っているケースを抱えていた。
その男性は、近くで作業中の下っ端らしき男に声をかけた。
「君、君。私の研究室はもう入れるようになってるのかね。」
作業の手を休め、男は答えた。
「えー、もう準備はできてると思うのですが・・・。」
「それはいい!すぐに実験がしたい!被験者006を実験室につれてきなさい!あと枇杷も実験室に呼んで!」
「ハッ!了解しました!羽島 快気所長!」
男の返答には興味がない様子で、羽島快気と呼ばれた男は足早に去っていった。
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