愚か者

始まり

『お疲れーっす！』

7時が過ぎ仕事が終わった。

(よし、やっとメールが出来るぞ！)

仕事中も殆どその事ばかり考えてた。

(やべー、何て打ったらいいかなぁ)

今までメールするのにこんなにも緊張した事なんて無かった。

(ダセー!手が震えてやがんの‥)

無い頭を振り絞ってメールを打ち始めた。

{こんばんは、お久しぶりです。今、何をされてますか…}

・・・バカなメール

(落ち着けー、普通でいいんだ、普通で‥)

既に30分経過…

{お疲れ！仕事終わったよ。
今、何してるの？
何かさ、緊張しちゃって何を打ったらいいかわかんないや(^o^;)}

送信…

(よし！とりあえず自分なりに良くやった)

って全然良くないっつうーの！

(初メールがこれかよ…)

☆返信メール‥

(はやっ！)

送ってから１分ぐらいしか経ってない。

あたふたしながらクリック。

{お疲れ様です。
メール有り難うございます。
凄く嬉しいです。
あれから混みましたか？
水分補給してしっかり休んで下さい。
(何だこの真面目なメールは…恥ずかしいー！) }

俺は嬉しさのあまり車の中で暴れまくった。

(やべー、めちゃめちゃ可愛い！)

完全に俺は彼女にいかれていたんだ。