始まり

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俺たちが付き合ってる事など職場では誰も知らない。 他の人に気づかれないように彼女ばかり目で追いかけてた。 たまに目が合うと、彼女は軽く舌を出してみたり、俺は変な顔をしてみたり… 浮かれまくってた。 楽しくて仕方なかった。 そばを通る時に手を軽く握ってみたりして。 この人だけは絶対に失いたくない、ずっと命がけで守っていたい、そう思っていたんだ。 まだ彼女を抱いたワケじゃない、 キスしかしてない、 それでも心で結ばれているのを感じていたんだ。 永遠の愛だと信じてた。 最後の恋だと思ってた。 俺はその頃、この先におこる事なんて、まだ知るよしもなかったんだ…
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