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闘病してからかれこれ10年の月日が流れた。
今も尚隼人は人格が増えたり減ったりする連鎖と戦っている。
私はその歳月の中、結婚した。
夫は隼人。
前の隼人はもういない。すっかり優希の面影が残る隼人だ。
隼人自身、本来の自分を取り戻すにつれて惹かれあった。
今思えば、優希がくれた最後のプレゼントかもれない。
人生の中で最愛のパートナーを見つけさせてくれた。
きっと一生治らない病気だとしても生きている。
私達は一人じゃないんだから。
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