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「あ~➰谷くんか~➰。」
一番後ろの谷くんの席を眺めながらぼやくアヤアヤ。
授業中だってず~と後ろばっか見て怒られた。
しまいには後ろの席の男子に『俺のこと好きなの?』とか痛い間違いをされる始末。
「ユリユリ~。私、谷くんが好きで~す。」
「そうなんだ。」
「告白したいで~す。」
「そうなんだ。」
「OK欲しいで~す。」
「そうなんだ。」
「付き合いたいで~す。」
「そうなんだ。」
「どうすれば良いの?」
ガバッて起き上がり迫るアヤアヤ。
「え?いや…どうかな…。」
困るユリユリ。
しかし、ここで邪魔が入る。
「演劇部、全員集合ー!」
一際、威勢の良い声がクラスの中心でこだまする。
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