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「あっぶね!」
涼は素早く飛び退き、爆心地から離れる。
そして、少しずつ煙が切れていくと、そこには…
『グオオォォオオ!!』
体長にして十五メートルは超えるであろう、巨大な蛇のような体に青く輝く鱗をもつ魔物が、宙に浮いていた。
『ち、ちょっとあれ!
フィ、フィアスドラゴンじゃないの!!』
ルルが慌てたような声を出す。
荒龍―フィアスドラゴン―
名の通り、荒々しい性格の龍。
ドラゴン族の中でもなかなかの力を持ち、火、風、雷の魔法を得意とする。
バンナ、ガランをはじめ多くの人がその光景に唖然としていた…
「やっぱり、凶悪なやつだった」
ミュラが静かに言った。
「いや、だから性格は…
それにしても…
涼君、とんでもないのを喚び出したわね…」
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