●高3の夏●

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あ『ごめん…お母さんからメールきちゃった…』 と「そうだよなーもう少しで日付変わるし…帰るか!!」 そう言って家まで送ってくれた。 親にはなんとか『友達が財布落としちゃって…一緒に探してた!!』なんて嘘ついて誤魔化し…怒られる事はなかった。 ともきに握られた手の熱が忘れられなかった。 運転してると思ったしさっきばいばいしたばっかだったけど、すぐメールを送った。 あ『送ってくれてありがと♪ホント今日は楽しかった♪また遊ぼうね!!気をつけて帰るんだよー!!』 でもすぐは返事がこなかった。 もう逢う事はないのだろうか…そんな不安さえ感じた。 だって今日会ったばっかりだったし、1日限りなんて普通にあり得る。 手を出してこなかったのも、あゆみに魅力がなければ分かる。 だから返事なんて期待しない!!なんて思っても…でも今日で終わりなんて嫌だって思った。 ある程度時間が経ち携帯が鳴った。 と「おやすいごよう!!また遊ぼうな!!家着けるか心配だけど笑」 会う前と変わらないともきからのメール来た瞬間、飛び跳ねるほど嬉しかった。 にやけた…にやけてる自分が気持ち悪かった。 でもまた次遊べると思うと嬉しくて仕方なかった。 その日は遅いという事もあり、高鳴る鼓動を押さえつつ眠りについた。
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