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階段の上には すぐドアがあり 中へ入ると 部屋は薄暗かった。 「まぁ、まずはお疲れさんって事で乾杯しよう。」 修二は部屋の明かりを点けてから、 部屋に備えてあるグラスを2つ取り出し、 酒(コンビニで買った以外で、修二が用意した白ワイン)を注ぎ、1つを麻衣に渡した。 「そんじゃ、カンパーイ。」 カチンと グラス同士をあて合い、 お互い酒を一口飲んだ。 「ぁ、これ飲みやすい。」 「だろ?普通白だと 辛めなんだけどね。 これはスパークリングだから、 あんま辛くなくて甘めなんだよ。」 と自慢げにワインボトルを 修二は麻衣に見せながら説明し、 また一口酒を飲んだ。 麻衣もそれを聞きながら ちびちびと同じく飲んだ。 口にさっと甘さが広がり、 あとから鋭さと熱が じんわりと喉をはっていく。 「これ飲むとさ、結構いけそうな感じだけど、後からグワっと酔いがきてさ。 これが止めらんなくなるんだなぁ。」
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