車内

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コンビニを後にし、 街を出てしばらくして 10分もしないうちに、 車は目的地に 到着してしまった。 見慣れた古臭い建物。 昼前だというのに 建物の周りに飾られた ネオンが光っていた。 「前の私だったら こんな所に絶対 来なかっただろうな。」 と、麻衣はふと 心の中でそう思った。 車を駐車場に留め、 二人は建物の中へ。 ドアを開ければ すぐ階段になっている。 きゅうな階段だ。 修二が気を使って 靴をぬいで 先に階段を上っていった。 後に続いて麻衣も 焦りながら上る。 足が少しジーンとした。
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